森山泰地 個展 『よくわからないこと—Things Not Quite Understood』

KANA KAWANISHI GALLERYは、2026年7月8日(水)より森山泰地個展『よくわからないこと』を開催いたします。​

森山泰地(1988年、東京生まれ)は、2016年東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修士課程修了。森山は自然と人の関係を軸に、アースワークやインスタレーションを中心とした作品を発表してきました。

本展『よくわからないこと』では、会場全体を使ったインスタレーション作品を発表いたします。それはギャラリー空間であるという現実を残しながら、異界の風景のようでもあります。一つ一つの要素は森山の意図した行為によるものなのか、自然の現象としてそこにあるものなのかが曖昧なまま多層的に重なりながら存在しています。インスタレーション作品として固定化されることを拒むように森山は意図的な行為から逃れようとしたり、戻ってきたりします。物や現象を生の状態で作品化する手つきと、作品という枠組みから逃れようとする矛盾の中で何度も反復するように作られた空間は、捉えどころのない曖昧なものでありながら、世界のざわめきを感じさせます。それは森山本人が自然であることと人であることの間で揺れ動くなかで生まれる一時的な風景かもしれません。

同時期に西麻布でも個展『そのままのもの』を開催します。別の次元で自立しつつ響き合う二会場同時開催に、ぜひご期待ください。


【アーティストステートメント】

なんとなく何かを作ろうとしている。何かを拾い集めたり、並べてみたり。作品というものを作ろうとしている。石を割ったり、砂を作ったりしている。これがいったい何なのかよくわからない。でも、良いような気もする。気がつくと部屋の中に拾ってきた石や木や、もらったものとか、最近ハマっている植物とか、釘や、作品の残骸なんかが重なり合って、どんどん場所を埋めていく。私はその物たちの隙間でチューハイを飲みながら、何かを片付けたり、動かしたりしている。おそらく私は物を動かし続けて死んでいく。そして私は私と物によって作られた部屋を毎日眺める。そのままの物たちは西日を浴びてゆっくりと風化してゆく。私は砂利と虫の死骸と干からびた果物と腐った樹の肌を見ている。粉になった土嚢袋から溢れた石を見ている。乾いた水垢の層を見ている。剥がれた網戸が風で揺れるのを見ている。枯れた草を見ている。夜になると川まで歩いていって水が流れていくのを見ている。​​

森山泰地


【アーティストプロフィール】

森山泰地(もりやま・たいち)

1988年東京生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、2016年東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修士課程修了。
主な個展に「木を見て森を見る」(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、「尊景地水」(2016年、BLOCK HOUSE、東京)など。
主なグループ展・芸術祭に「二人のサイズ」(2026年、アート/空家 二人、東京)、「ATAMI ART GRANT 2025」(2025年、静岡・熱海)、「建築展覧会2025『あとち』」(2025年、建築博物館、東京)、「ひのはらアート2022~生活藝術とむらのよさ」​(2022年、東京・檜原村)、「瀬戸内国際芸術祭2019」(2019年、粟島旧海洋学校、香川)、「Reborn-Art Festival 2019」(2019年、宮城)、「Mipaliw Land Art 2018」(2018年、台湾・花蓮)、「そとのあそび展 ~ピクニックからスケートボードまで~」(2018年、市原湖畔美術館、千葉)など。

表良樹、藤村祥馬とともにアーティスト・ユニット「鯰」としても活動し、2020年、KANA KAWANISHI GALLERYにて個展『リアルライフ・エスケープ・ルーム』開催のほか、2021年8月〜9月、ワタリウム美術館を中心に東京・青山周辺で開催された『水の波紋展2021』にも参加(SIDE COREメンバーとして)。

Galleries (Click to see works)

4-7-6 Shirakawa, Koto-ku, Tokyo